1.バカラのフォールスシャッフル
プレイヤーに雇われた偽のディーラーが「フォールス(嘘)」のシャッフルを行うという手口の詐欺です。
シューの間、プレイヤーは捨札棚に置かれたカードの順番を書き留めます。シューが終わったら、偽のディーラーは8枚のデックを取りシャッフルを行います。この際、100枚までのカードの塊をわざと横に置き、その周りをシャッフルします。
これにより、カードの並びは先に記録した順番に維持されるので、プレイヤーは記録した並びが現れるまで待つことで、将来の結果を計算し、それに従って賭けることができるという仕組みです。
被害想定額:10億?100億円
2.バカラのフォルスシャッフルカメラ
1つ目に続いて、プレイヤーが偽のディーラーを雇って行う悪質カジノ詐欺の手法をもう一つご紹介します。
偽のディーラーが「嘘」のシャッフルを行い、シャッフルの最後の段階でカードをおおよそ2枚ほど「ハイリフティング」します。その後、「ステップスルー」による偽のシャッフルを行います。その間、共犯者の女性はテーブルの上に置いたバッグに忍ばせたカメラで、ディーラーがシャッフルする様子を撮影します。
シャッフル後、女性はテーブルを離れ、ホテルの部屋でビデオをスロー再生してカードの並びを入手します。テーブルに戻ったプレイヤーにカードの並びを伝え、それに応じて賭けるという手口です。
被害想定額:10億?100億円
3.ルーレット?コンピューター
続いて紹介するのは、「ルーレット?コンピューター」を用いた悪質カジノ詐欺です。ルーレット?コンピューターとは、ボールの着地地点を予測できるようにプログラムされたコンピューターのことです。
プレイヤーは、ルーレット?コンピューターをこっそり身につけて持ち込みます。ディーラーがボールを回転させた後、コンピューターはボールとホイールの速度を、ホイールヘッドの基準点を計って入力します。ちなみに入力の作業は、コンピューターに接続された靴をつま先で叩くことで行えるようになっています。
その後、Bluetoothの小型イヤホンを通じて計算結果がプレーヤーに伝達されるという仕組みです。この手口により、プレイヤーはハウスに対して40%の優位性を得た状態でゲームをプレイすることが可能になります。
被害想定額:1億?10億円
4.オートシャフラーに搭載されたカメラ
あらゆる仕掛けでディーラーの注意をそらしている間、プレイヤーはバカラテーブルにある携帯用シャッフルマシンを「マイクロカメラを搭載した同型のマシン」と交換します。
マイクロカメラは、リフルされたカードの最終的な順番を捉えた後、ビデオを携帯電話に送信。なお、携帯電話は特別に解像されたもので、ビデオの画像を「次のシューのカードの順番とすべてのハンド結果を明らかにするテキスト」に変換できるソフトウェアがインストールされています。
被害想定額:1億?10億円
5.サイコロ?スライディングチーム
昔からあるカジノ詐欺の手口です。腕のあるプレイヤーは、2つのサイコロのうち1つをスライドさせることで、ハウスにあった優位性をプレイヤーとその仲間達に移動させるという手口です。
プレイヤーがサイコロを振る際、他のメンバーは不正がバレないようにゲームコーラーや監視スタッフの注意をそらします。これにより、監視をかいくぐり不正を働くことができるという訳です。
被害想定額:1億円~10億円
6.カットカードカメラ
「カジノの王様」と呼ばれるカードゲーム?バカラで起こるカジノ詐欺の手口です。
プレイヤーは、ビデオ記憶装置に接続されたカメラを袖に忍ばせ、カードを切ることを志願します。共犯のディーラーは、8枚のデックをそのプレイヤーに対して90度に回転させます。カットしたカードを挿入する前に、プレイヤーはカードの角に爪でキズを付け、一連のカードのインデックスを袖のカメラで記録。その後、プレイヤーはテーブルを離れ、安全な場所でビデオを確認し、テーブルにいる仲間のプレイヤーに情報を伝えます。
想定被害額:100億円~1000億円
7.ジャックポット予測コンピュータ
ハッカーがスロットマシンの乱数を発生させるシステムを解析して作成した「配列予測プログラム」を使った詐欺の手口です。
訓練されたチームが世界中のカジノで特定の種類のマシンを探し、見つけたら携帯電話のカメラでプレイの一部を録画します。そのビデオを、ハッカーが作成したジャックポット予測コンピューターで分析します。
分析が終わり次第、結果は携帯電話に同期され、プレイボタンを押すべきタイミングで携帯電話に振動が発生します。これによって、カジノ経営者にバレることなく、そしてもはや運の要素なしにハンドを揃えることができるという手口です。
想定被害額:10億円~100億円
8.ポーカーカードリーディング携帯
悪質カジノ詐欺の8つ目は、ポーカーディーラーとプレイヤーの共謀による手口です。
まず、ポーカーディーラーは、カードの端に目には見えないバーコードのようなマークが付いたデックと入れ替えます。なお、グルのプレイヤーは、カメラを通してそのマークを識別できるソフトウェアを携帯電話にインストールしてゲームに参加します。
ゲーム開始前、プレイヤーはそのテーブルにいるプレイヤーの人数を携帯電話に入力します。ポーカーディーラーはシャッフル後、グルのプレイヤーがテーブルに置いている携帯電話から見える位置にデックをまっすぐに配置します。
この際、ソフトウェアがどのプレイヤーが一番良いハンドを持っているかを自動で計算し、プレイヤーは小型のイヤホンを通してそれを知ることができるという手口です。
想定被害額:不明
9.内部情報を持つVIPホスト
次に紹介する悪質カジノ詐欺は、カジノの内部情報を手に入れたカジノのVIPホストによる手口です。
カジノでは、万が一の場合に備え、バカラ用のカードが正しくシャッフルされているかを「デッキチェッカーマシン」という機械でチェックしています。しかし、この機械は、テーブルに入る前のカードの並びをすべて監視カメラに写し出す仕組みになっています。
そこでカジノのVIPホストは、カジノ経営者に「ハイローラーから独立した監視を求められている」という理由でカジノの監視システムへのアクセスを許可するよう説得します。説得に成功したところで、VIPホストはデッキチェッカーマシンの映像を確認し、カードの並びを記録し、ハイローラーの友人に伝えるという巧妙な手口です。
想定被害額:10億円~100億円
10.バカラのシューカメラ
こちらのカジノ詐欺は、カジノ設備のメンテナンス従業員とプレイヤーの共謀です。
カジノ設備のメンテナンス従業員は、複数のバカラシューに「小型カメラ」と、1枚目のカードを押し上げてインデックスを見せる遠隔操作の装置を仕掛けます。ハンドが始まると同時に、メンテナンス従業員は遠隔操作で装置を作動させ、1枚目のカードをカメラに映し出します。
その映像は、グルのプレイヤーの持つ携帯電話でライブ配信され、それを見たプレイヤーは仲間のプレイヤーに何を掛けるかを伝えます。バカラの各ラウンドで最初にどのカードが出るかを把握することで、プレイヤーはハウスに対して約「7%」を得ることに成功しています。
想定被害額:10億円~100億円
カジノ用語辞書
前半の記事で登場した「カジノ専門用語」とその意味を一覧表にまとめました。悪質なカジノ詐欺の全貌を理解するためにご活用ください。
用語 | 意味 |
---|---|
シュー | カジノゲームでカードをシャッフルした後、複数デッキのカードを収納しておく箱のこと(※カードを配りやすくするため) |
リフル | シャッフルの一種。カードを二組に分けて左右の手に持ち、親指でパラパラと交互にカードを落としてシャッフルする方法のこと |
ハウス | カジノを始めとした賭博場のこと |
ハウスエッジ | ゲームの勝敗に関係なく支払わなければならないチップのこと。カジノの収益を生むためには無くてはならない(日本語では「控除率」という) |
デック | カジノで使用する1組52枚(またはJOKERを含む53枚)のカードの組数のこと |
まとめ
前半では、昔からある手口からコンピューターを使った新たな手口まで、悪質なカジノ詐欺を10選ご紹介しました。勝つも負けるも運次第というカジノから「運」運の要素を奪う悪質なカジノ詐欺は、手口はどうであれ決して許されるものではありません。
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後半では、悪質なカジノ詐欺をさらにもう10選ご紹介しています。「他にどのような手口があるの?」と気になった方は、悪質カジノ詐欺20選の後半もぜひチェックしてみてください。