最も高価なNFTアートは?世界の有名絵画とNFTアートの価値を比べてみた

発展途上のNFTアートの価値について、ダヴィンチやセザンヌといった歴史上の有名絵画と比べて表にしてみました!価格変動が激しいNFTアートの特徴と、価値の決まり方についても解説します。
この記事を書いた人: 伊藤めぐみ | ファクトチェック: Fintan Costello · 最終更新日: · 広告の情報開示
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NFT(非代替性トークン)アートは、価値の変化が激しいのが特徴です。また、数百万ドルで販売されているNFTがある一方で、他の多くの作品ははるかに安い価格で販売されています。

NFT市場は比較的新しく発展途上にあるため、NFTアートの価値が今後どのように変化するかを予測することは困難です。

伝統的な絵画の価値は、アーティストの名声、作品の質、作品の希少性などの要因によって価格が付けられます。一方でNFTアートの価値は、デジタル資産の独自性や希少性、アーティストの評判、作品の需要などの要因によって投資のような変動があるのが特徴です。

今回、現時点でのNFTアートと世界の有名絵画の価値を比較したところ、さまざまな発見がありました。価格差や価値の付けられ方の違いについて紹介します。

トップNFTアートと歴史的な有名絵画の価値を比較

上記のインフォグラフィックは、2022年12月9日時点で最も価値のあるNFTアートトップ10をランキングにし、世界的に有名な絵画(同じ価格帯の絵画をランダムにピックアップ)の価値と比較したものです。

以下では、最も高価なNFTアートのランキングを、誰でもきっと一度は見たことがある有名絵画の価値とともに紹介します。

NFTアートの価値ランキング

順位 作品名 金額
1 The Merge 125.8億円
2 The First 5000 Days 94.9億円
3 Clock 72.2億円
4 HUMAN ONE 39.7億円
5 CryptoPunk #5822 32.5億円
6 CryptoPunk #7523 16.1億円
7 CryptoPunk #4156 14.1億円
8 CryptoPunk #3100 10.5億円
9 CryptoPunk #7804 10.4億円
10 Crossroad 9億円

NFTアートの価値ランキングの第1位は、デジタルアーティストParkの’The Merge’ です。3万近くのコレクターがお金を出し合って125.8億円で落札し、NFT過去最高落札額を記録しました。第2位は「The First 5000 Days」の94.9億円、第3位は「Clock」の72.2億円と続きます。

トップNFTアートは、高値で落札されているものの、世界的に有名な絵画と比べると価格差は大きくなっています。有名絵画の価値について、詳しくは以下をご覧ください。

有名絵画の価値

NFTアートとの価格差を理解すべく、有名絵画の価値を紹介します。

作者 作品名 金額
レオナルド?ダ?ヴィンチ Salvator Mundi(サルバトール?ムンディ) 617億円
ウィレム?デ?クーニング Interchange(インターチェンジ) 411億円
ポール?セザンヌ The Card Players(カード遊びをする人々) 343億円

レオナルド?ダ?ヴィンチが制作した「サルバトール?ムンディ(Salvator Mundi)」は617億円の価値があります。現時点のNFT過去最高落札額の約5倍と、NFTアートと有名絵画の価値には大きな価格差があることがわかります。有名絵画の価値がNFTアートと比べて格違いで高いのには、歴史に名を残す有名なアーティストによる作品であること、アーティストがすでに亡くなっていること(今後新たな作品は生まれない)、そもそも市場に出回っている作品数が少ないことなどが関係してます。歴史的背景や知名度により希少性が高い絵画は、需要が高く価値が高騰しやすいと考えられます。

NFTアートの価値はどうやって決まる?

有名絵画と比較すると価格差は大きいものの、トップNFTアートは非常に高い価値が付いています。では、NFTアートの価値はどうやって決まるのでしょうか?伝統的な絵画の価値を決める要素と比較しながら解説していきます。

独自性(オリジナリティ)

独自性(オリジナリティ)が求められるという点では、伝統的な絵画もNFTアートも同じです。伝統的な絵画と同様、斬新なアイデアの作品や唯一無二のストーリー性がある作品などは、高値が付きやすくなります。

希少価値(レアリティ)

希少価値(レアリティ)もNFTアートの価値を決める大切な要素の一つ。一般的に、希少価値が高いほど高値が付きます。たとえば、有名なイラストレーターによる初のNFTアートや、著名人による作品は希少性が高く、高値が付く傾向にあります。

アーティストの評判

制作に携わったアーティストの評判や名声も、NFTアートの価値を決める要素です。アーティストの名声で価値が決まるという点においては、伝統的な絵画と似ていますね。

需要やアートの使い道

伝統的な絵画にも言えることですが、需要が高いアートほど価値は上がります。また、商用利用できたり、所有者専用のコミュニティへの参加権を得られたりと、コレクション以外に使い道があることで、売れやすい=価値が付きやすいこともあります。

トップNFTアートの実際の価値とは?

そもそもNFTアートの価値とは、「オリジナルの所有権を得られること」です。そんなNFTアートの実質的な価値については、議論の余地があるとされています。

「現代的な美術的な価値がある」という人もいれば、「単なるマネーゲームである」「将来的に価値は暴落する」などと批判する人もいます。価値の裏付けが難しいことや、価値の上下変動が激しいこと、伝統的な絵画と違ってオリジナルの複製が容易であることが関係しているのでしょう。

実際にデジタルアートには、これまで「複製されやすい」という理由から実質的な価値が低いと見なされてという背景があります。NFTの出現により、最高で125.8億円もの価値が付くようになったことを考えれば、今後実質的な価値が上がることも十分に考えられるでしょう。

まとめ

最も高価なNFTアート、デジタルアーティストParkの’The Merge’ で「125.8億円」でした。世界の有名絵画と比較すると価格差は大きいものの、デジタルアートにこれほどの高値が付くことに驚いた方も多いのではないでしょうか。ちなみに、日本でも遊べるオンラインカジノでの最高賞金は2360万ドル、日本円で約30億円です。アート市場の大きさがよく分かりますね。

NFTの市場規模は、2022年の「4,100億円」から2027年までには「1兆8632億円」に達することが予想されています。デジタルアート作品に対する需要の高まりも相まって、NFTアート市場についても急成長が見込まれます。現時点のNFT過去最高落札額を上回るNFTアートが現れるのか、今後が楽しみですね。

参考

https://www.makeuseof.com/
how-determine-value-nft
-before-investing/#4-ways-to-
understand-the-worth-of-an-nft
https://business.nikkei.com/atcl/
plus/00006/050200031/
https://media.rakuten-sec.net/common/
dld/pdf/
be9b82fb4b203deb3d036f0a16b74706.pdf

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この記事を書いた人
BonusFinder Japan 編集長

BonusFinderの編集長、伊藤めぐみです。アメリカの大学でコンピューターサイエンスの修士号とマーケティングの博士号を取得し、ヨーロッパのオンラインカジノでマーケティングを担当していました。2007年からカジノの業界で働いており、BonusFinderではオンラインカジノの専門家として、カジノのレビューやコンテンツの品質管理責任者を担当しています。